官僚になれなかった夏

はじめまして。ブログ初心者のNao-Naoと申します。このブログでは日常の時事問題や公務員試験の勉強・受験時の心構え、就職活動等について書いていきたいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。

★【箸休めとお礼】基本的な理解に資する話と今年1年のお礼★

おはようございます。Nao-Naoです。

今回はなんだかんだと言いながら10日間も期間が飛んでしまいました。

楽しみにしていた人には本当に申し訳なく思っております。

 

今回はこのブログを読んでくださっている方からアドバイスをいただきまして、国家公務員総合職についての基本的な話をしてみたいと思います。

 

皆さんは国家公務員と言えば、どのような認識を持たれているのでしょうか。

「高給取り」「偉そう」等々、偏った理解がなされているものと推察いたします(私も公務員試験を受験する前までは同様の認識でした)。

 

国家公務員はキャリア(所謂、総合職)―約16,000人とノンキャリア(所謂、一般職)―約250,000人に大別されます。キャリアは全公務員(地方公務員や特別職を含む)の0.5%と極めて限られた人達であり、日本の今後を担っていく人達である。

しかし、国家公務員総合職試験の受験者数は減少を続け、入省した若手人材の流出も続いています。理由は「昇進の遅滞」や「労働時間の長さ」にあると言われています。

 

では、どれほどまで「キャリア官僚」とは稀有な存在なのか。2017年の在職者数を基に見てみると、

 Ex)〇〇省(国家公務員の在職者数)―キャリア官僚数

という内訳になっております(防衛省は書記官や事務官など多岐に亘るため割愛)。

彼らがこの国を動かしていると言っても過言ではないということが理解していただけると思います。

 

もちろん、国を担う仕事に就くためには国家公務員総合職試験という試験をパスしなければなりません。国家公務員総合職試験は司法試験、医師国家試験と並び、「三大難関試験」と呼ばれています。

 

この試験の流れとしては国家公務員6級職採用試験→国家公務員採用上級試験→国家公務員採用上級甲種試験→国家公務員採用I種試験→国家公務員採用総合職試験(院卒者、大卒程度)となっており、難易度的にも古い試験の方が難しくなる傾向にあります。

しかし、最新の合格率は7.2%と低い水準を維持しており、お話した官僚の方は「問題の難易度よりも受験者の質の下落の方が大きいのではないか」と仰っていました。

実際、私が受験した年も難しかったと感じたのですが、過去問ほどの難しさはなかったと記憶しております。
 
過去問をいくつか挙げるならば、
①民主主義(デモクラシー)については様々な議論があるが、今日においては、民主主義を超える政治体制は存在しないというのが大方の見方である。このような民主主義に関する政治理論の展開を複数の研究者を挙げながら論じなさい(政治学)。
 
②1975年に先進国首脳会議ないし主要先進国首脳会議という名称で始まった主要国首脳会議(いわゆる「サミット」)は、その時々の国際社会が抱える課題に応じて変容しながら、今日に至るまで毎年開催されてきた。40年以上に亘るその歴史を、制度化される契機を指摘した上で、時期区分を設定しながら、どのように変化したか国際レジーム論の観点から論じなさい(国際関係A)。
 
いずれも読みやすいように変えている部分がありますので、参考までに考えていただけるとありがたいです。
 
とっ散らかった主張になりましたが要点は3つ、⑴非常に難しい試験である事、⑵試験に合格すれば頭の良さは必ずどの企業でも認めてもらえるようなものであること、⑶勉強は多肢選択式だけでは足りず、むしろ論述をメインに理解を深めていった方が良い事、です。
 
最後になりますが、今年1年、私の拙いブログを見てくださってありがとうございました。初めてブログを書いたということもあり、非常に分かりづらい箇所もあったと思います。それでも、よく読み取って下さり、DM等で相談をして下さる読者の方々に支えられてこの令和元年の年末を迎えることができました。
来年からも引き続き、残っている官庁訪問の体験記(昨年分と今年分)を書き上げたり、日々のニュースについて書いていこうと考えております。
これまで通り、Twitterの方でも蕪雑ながら情報発信をしていくことが出来ればと思います。
 
それでは皆様におかれましても、来たる令和二年が良い一年となりますよう心からお祈り申し上げ、ブログの締めとさせていただきます。
 
本年もありがとうございました。
 
Nao-Nao