★【箸休めとお礼】基本的な理解に資する話と今年1年のお礼★
おはようございます。Nao-Naoです。
今回はなんだかんだと言いながら10日間も期間が飛んでしまいました。
楽しみにしていた人には本当に申し訳なく思っております。
今回はこのブログを読んでくださっている方からアドバイスをいただきまして、国家公務員総合職についての基本的な話をしてみたいと思います。
皆さんは国家公務員と言えば、どのような認識を持たれているのでしょうか。
「高給取り」「偉そう」等々、偏った理解がなされているものと推察いたします(私も公務員試験を受験する前までは同様の認識でした)。
国家公務員はキャリア(所謂、総合職)―約16,000人とノンキャリア(所謂、一般職)―約250,000人に大別されます。キャリアは全公務員(地方公務員や特別職を含む)の0.5%と極めて限られた人達であり、日本の今後を担っていく人達である。
しかし、国家公務員総合職試験の受験者数は減少を続け、入省した若手人材の流出も続いています。理由は「昇進の遅滞」や「労働時間の長さ」にあると言われています。
では、どれほどまで「キャリア官僚」とは稀有な存在なのか。2017年の在職者数を基に見てみると、
Ex)〇〇省(国家公務員の在職者数)―キャリア官僚数
- 財務省(15,458)―757
- 経済産業省(4,568)―692
- 農林水産省(15,821)―1,334
- 法務省(48,117)―816
- 厚生労働省(31,544)―998
- 国土交通省(39,487)―2,696
- 総務省(4,665)―797
- 外務省(5,864)―1,170
- 文部科学省(1,821)―624
- 環境省(1,986)―502
という内訳になっております(防衛省は書記官や事務官など多岐に亘るため割愛)。
彼らがこの国を動かしていると言っても過言ではないということが理解していただけると思います。
もちろん、国を担う仕事に就くためには国家公務員総合職試験という試験をパスしなければなりません。国家公務員総合職試験は司法試験、医師国家試験と並び、「三大難関試験」と呼ばれています。
この試験の流れとしては国家公務員6級職採用試験→国家公務員採用上級試験→国家公務員採用上級甲種試験→国家公務員採用I種試験→国家公務員採用総合職試験(院卒者、大卒程度)となっており、難易度的にも古い試験の方が難しくなる傾向にあります。
しかし、最新の合格率は7.2%と低い水準を維持しており、お話した官僚の方は「問題の難易度よりも受験者の質の下落の方が大きいのではないか」と仰っていました。