官僚になれなかった夏

はじめまして。ブログ初心者のNao-Naoと申します。このブログでは日常の時事問題や公務員試験の勉強・受験時の心構え、就職活動等について書いていきたいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。

★【ニュース】香港情勢についての一考察★

こんばんは。

最終の更新から1ヵ月以上も更新がなされていませんでした。

申し訳ありません。

 

今回は久々の更新ということもあり、韓国からは離れて、最近ホットな話題になっている香港について書いてみます。

直近の香港に関するニュースと言えば以下の2つぐらいが当てはまるのかなと思います。

blogos.com

www3.nhk.or.jp

また、香港のデモ隊が「香港臨時政府」なるものを樹立したとの未確認情報もあります。このようになってくると本当に内戦の様相を呈してきたなと感じます。

彼らは「香港臨時政府宣言」なるものの中で「…(前略)…香港特別行政区政府はその合法性を失い…(後略)…」と述べ、自らの合法性を主張している。

しかし、当然、中国政府がこのような行為を見過ごすわけはないと思います。実際、彼らデモ隊が主張していることは「一国二制度」を否定するものであるし、国際金融都市香港を中国から切り離そうとする動きであるからです。

 

ここまで問題が大きくなってくると、内戦と内乱の違いは何であるのか、という疑問に行き着くと思います。

実際、用語辞典においても明確な区別がなされていないのが実状であり、用語辞典においても「1国内における政府と反政府組織との武力闘争を内乱内戦又は非国際的武力紛争という」と定義されています*1

私の認識的には、内戦は「反政府が樹立され、現政府打倒を目指して武力衝突に至る」ことによって定義され、内乱は「現政府内で派閥同士が対立し、政権交代を目指して武力衝突に至る」ことで定義されるのかなと思います。代表的な例を挙げるとすれば、前者はスペイン内戦(1936年)や南北戦争(1861年)があり、後者はミュンヘン一揆(1923年)があります。

 

この認識に基づいて考えると、今回の香港臨時政府の樹立によって、民主派と親中派の対立から自然発生的に起こった香港騒乱は内乱から内戦にフェーズが上がったと言えます。

 

内戦は、交戦団体の承認が無ければ、国際的武力紛争に準ずることはなく、あくまで、国内問題の域を出ることはありません。そのため、内戦では国際人道法の適用はなく、国内法(国家転覆罪)が適用されたり、内戦当事者間の相互作用により、国際紛争以上に凄惨な状況に陥りやすい。

 

こうなってくると、中国政府は当然、デモ隊を交戦団体と承認せず、人民解放軍を投入するのではないかと思います。

いずれも香港島はこれまで以上に大変な状況になることが予想されるので、これまで以上に注視していくべきだと考えます。

 

今回はリハビリ的なものも兼ねて1本記事を書かせていただきました。これからも機会を見つけてこまめに記事を書いていきたいと考えていますので、また読んでいただければと思います。

 

これからもよろしくお願いいたします。

 

Nao-Nao

*1:『現代安全保障用語事典』佐島直子編、信山社、2004年、172頁