★【論述対策】目指すべき社会像について★
ご無沙汰しております。Nao-Naoです。
前回の記事で書かせていただいたように、目下、リハビリ代わりとして、ニュース記事から公務員試験の理解度加増に役立つようなものを選んでいきたいと思います。
まず、先にお伝えしたいのは国家公務員Ⅰ種(現国家公務員総合職試験)の本当の難関は二次試験の論述試験だということです。
もちろん、一次試験の択一試験も大切で、難しいですが、論述は理解度と論述力を見ていますので必然的に分量を書かせるような問題になっています。
問題用紙については、大学の試験で用いられるようなA3用紙が両面記述できるようになっており、両面(A3用紙2枚分)の8割は埋める必要があります。
さて、形式的な説明はこの程度にして、ニュースを見ていきたい。
このブログでは単にニュースの紹介をするだけではなく、この内容が公務員の記述試験に転用された際にどのように書けばいいのかについても目処を示すことも目指していきたい。
この記事から「目指すべき社会像」を問題として今回は考えていきたい。
先に考えておきたいのは、論の組み立て方と考えるポイントだ。
組み立て方は単純明快、「①結論→②理由→③自分の考えに与え得る問題点→④問題点の改善案→⑤結論の言い換え」である。
どんなに難解な問題であってもこの書き方に収斂すると私は思う。
見返しやすく、読みやすい、シンプルイズベストな回答を出しやすい。
考えるポイントとは、着眼点及び理論のことを指す。この場合だと、着眼点は社会像であるからして、自由主義的考えを持つか、社会民主主義的考えを持つか、自己の思考を統一しておく必要がある。
また、理論については大きく2つある。①大きな政府、②小さな政府である。
大きな政府は社会民主主義的思考と結びつきやすく、小さな政府は自由主義的思考と結びつきやすい。
自由主義的思考に立てば、現在の日本の状況は極めて不都合・不合理な状態だ。なぜなら生活保護という制度によって高額納税者が受けるべき恩恵が受けられていないからである。
しかし、見方を変え、社会民主主義的思考に立ったとしても、現在が不都合・不合理な状況であることに変わりはない。なぜなら、現在の制度では満足に社会的困窮者達に対する援助ができていないからである。
さて、見方が違うにもかかわらず、各々の問題点が出てきてしまった。これが、公務員試験によくある形である。回答者がどのような思考であったとしても、問題が発生するようにできている、素晴らしい問題である。
まず、小さな政府とは何だろうか。
小さな政府とは市場の自律性を回復するために政府の介入を出来るだけ小さくする政府を指し、イギリスのサッチャー政権やアメリカのレーガン政権、日本の小泉純一郎政権・中曽根康弘政権がこれに当たる。
一方、大きな政府とは経済や社会が複雑化するなかにおいて、国がその問題を解決することが期待されている政府を指し、アメリカのオバマ政権やイギリスのアトリー政権がこれに当たる。
ここで挙げた例に対しては様々な問題があり、対応策も色々あると。それを理論を基に組み立てていけば、良い回答ができると思う。
もちろん、大きな政府が良い、小さな政府が良いという単純化された議論をしたいわけではないので、しっかりと理論家やキーワードを押さえ、それに対する批判内容も踏まえておく必要がある。
キーワードとしては「夜警国家」「リバタリアニズム」「所得の再分配」「福祉国家」「国営化/民営化」「規制強化/規制緩和」等がある。
ぜひ、一稿、このタイトルで自身の考えをまとめてみてはいかがだろうか。
もし、考えがまとまったり、一稿できたならば、読ませていただければと思います。また、質問等があれば、いつでも問うてください。誠心誠意お答えいたします。
今回の問いはいかがでしたでしょうか。
また、このような面白い記事があれば適宜紹介していきたいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
では、また近いうちに…。
Nao-Nao