官僚になれなかった夏

はじめまして。ブログ初心者のNao-Naoと申します。このブログでは日常の時事問題や公務員試験の勉強・受験時の心構え、就職活動等について書いていきたいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。

★【経済】韓国の抱える銀行業の問題点について★

こんにちは。Nao-Naoです。

今朝には暫定的ながら、日韓軍事情報包括保護協定破棄問題について記事を書かせて頂きました。こちらも読んで頂ければ嬉しいです。

 

nao-nao.hatenadiary.com

 日韓関係が悪化するにつれて、ウォン安に振れてきています。いわゆる「ボーダーライン」としては1200のレートがこれまで主張されてきました。

なぜ1200が「ボーダーライン」と言われるかについてですが、私が知るところによると、韓国は1200を超えてしまうと、危機感を強く感じ、暗に「為替介入」を行うのです。中国のように為替操作国には指定されていませんが、韓国がここまで為替に関して強い拘りを持つのは、アジア通貨危機の際の苦い思い出があるのかもしれません。

 

では、ウォン安が韓国の銀行業に影響を与えるのか、という点について述べていきます。

日本の場合で考えると、円安になれば、輸出産業は潤いますが国外旅行に行く方にとっては不利になります。もちろん、価値が下がるため外資系企業が持つ日本株の価値も下がることになります。

このことから、両面性を強く持つものと言えるでしょう。

 

しかし、韓国の抱える問題は「銀行業における外資系企業の影響力が強すぎる」点にあり、為替が日本以上に外資系企業の財布に直結している点にあると思います。

 

例として、旧国民銀行(政府15.2%)と韓国住宅銀行(政府22.4%)が合併して設立された国民銀行は2005年末の時点でBank of New Yorkが15.21%を保持する筆頭株主となっており、外資比率は85.68%になっています。

またウリィ銀行は当初、サムスン生命保険が6.6%の株式を持ち主要株主であったが、2005年末にはウリィフィナンシャルグループ(韓国預金保険公社)が77.97%持ち、外資比率も11.1%に上昇しています。このウリィ銀行は2009年にCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が上昇し、ウリィ銀行ショックを引き起こした経験があるのである。

japanese.joins.com

これは無事(?)公的資金の注入によって収束させることができたが、唯一、外資比率が少ない銀行がこの有様である。

 

また、外資比率が高い銀行としては、ハナ銀行(ゴールドマンサックス9.34%:外資比率72.27%)、新韓銀行(新韓フィナンシャルグループ100%:外資比率57.05%)、韓国外換銀行(ローンスター50.53%:外資比率74.16%)、韓美銀行(シティグループ99.91%:外資比率99.9%)、第一銀行(スタンダード・チャータード100%:外資比率100%)となっていて、韓国国内の大手銀行が名前を連ねている。

 

外資に依存するのは世界からお金を集めることには資するかもしれないが長期的には自国に資することは行いにくくなるということも考えられる。

このように韓国の銀行業は完全に外資に依存するようになってしまった結果、日本以上に外資の目を気にしなければならなくなってしまい、銀行業が為替に極めて影響を受けやすくなってしまったと考えられる。

 

これまで韓国の銀行業の抱える「外資比率」という問題点について述べてきたが、いつの日か日本が同じ轍を踏むことが無いように強く望みたい。

 

Nao-Nao